あの衝撃的な映像が、これからもずっと、頭から離れることはないだろう。
それは、自分だけではないかもしれない。
第二次世界大戦中、アメリカ軍が沖縄本土に進出し、制圧。沖縄の人達が日本のためにアメリカ軍と戦っていたのは、今から76年前もの話。
その映像とは。
子供を抱きかかえたお母さんが崖から飛び込むシーン。白黒映像ではあるけれど、初めて目にした時に感じたのは悲痛。
あの想いが、再び蘇る。
日本は敗戦国となり、現時点でもアメリカの配下にあるという事実。終戦日まで多くの日本人が戦い、命を落としたという事実。自分は戦争を経験した訳ではない。だが、決して忘れてはならない事実だと心底感じる。
綺麗な海、壮大な自然、素敵な人々、美味い食。
沖縄の歴史、文化、社会を築いてきた人たちによって、楽しくて素晴らしい体験をさせていただいています。
本当にありがとうございます。
終戦日が近いこともあり、喜屋武岬に初めて足を運んでみた。
途中、沖縄陸軍病院本部壕跡を発見。
戦時中に攻撃から身をひそめる為に隠れていたと言われる穴と、それを取り囲む木陰。近寄ってみると、当時からあまり変わっていないのではないかと思えるくらいに、破壊された残骸もある。
かなり心が苦しくなってしまい、すぐに近くの喜屋武岬へ移動してしまった。
喜屋武岬。見渡すと、海は濃く青い。強い風。や岩を削るような激しい波の音。かんかんに剝きだす太陽の光が海に反射し、海の色が金色にも輝いて見える。
ここか。
木が生えているので岬全てを目にできないけど、脳裏に焼き付いていたあのシーンが全身と全心を駆け巡
震えが止まらなかった。
なぜ、自ら大切な命を。生きようとする選択はなかったのか。。。
過去に起こったこととは言え、何度も自問してしまう。
もちろん生きる道を選んだ人たちもいた。だが、捕まって何をされるか分からない状況では。
生きるか。死ぬか。
自分は戦争というものを経験しないで、今を生きている。
もっと賢明に生きなければならない。
沖縄には美し過ぎる、絶景が多い。だが、この美しさの背景には、とてつもなく多くの犠牲もあった。
沖縄で懸命に生きてきた人たちの証が、ここにある。
大好きな沖縄を、大切にしていきたい。
喜屋武岬
http://www.city.itoman.lg.jp/kankou-navi/
098-840-8135
https://goo.gl/maps/cgDstSe4iLBvUt5U6
Text by SAKU