城に向かって走りたい!
国内外問わず、近くに城や歴史的建造物などがあると走ってしまう癖がある(笑)。日本だと、大阪城、広島城、高知城、姫路城、皇居など。海外だと、サグラダファミリア、エッフェル塔、凱旋門ケルン大聖堂、ライン川などなど。
特に城となると、昔戦場の場であったこともあり、テンションが高くなって走って近づいていきたくなるんだよね。武将の自分が城に攻め込むのをイメージして(笑)。
7月31日、東京五輪の男子サッカー予選リーグスペインvsコートジボワール戦を、宮城スタジアム(仙台)で観戦。
仙台と言えば、その昔、伊達政宗が築いた青葉城がある。宿泊先から城へ向かうと坂、坂、坂。城近くになると、坂の傾斜が急になり、足を上げるだけで大変なレベルに。大げさかもしれないけど、90度もあるかと思った(笑)。
足の筋肉全体がピクピクさせながら、どうにかして城がある頂上へ。日本有数の武将が建てた城は、相手に攻め込まれないように、坂傾斜をきつくしていたんだなと実感。
あの時の辛さを忘れない。そして、何よりも坂を乗り越えて駆け上がり、伊達政宗の銅像と浮かぶ空を目にした瞬間に、感極まったことも。
そして今回、読谷にも世界遺産の座喜味城があるということで、宿泊先からテッペンを目指して走ってみた。すると、またまた坂道が自分を待っていたんだよね(笑)。
「お前は、この坂を止まらないで駆け上がることが出来るのか?」
道から、そう言われているような気がしたせいか、少し反発したい気持ちが強まり、ピッチを上げて走り抜くことにした。
「この坂も、なかなかやるな。」
長くて緩やかな坂が続く。そして、城に入る道を曲がった瞬間に、ドドン!傾斜の角度が一気に急になり、冷や汗が。全神経を体内に集中させて、足を踏み入れてみた。
周りを見ても、走っている人なんていない。坂を下るお爺ちゃんが自分を笑顔で迎えてくれたから、「こんにちは!」と余裕な表情でご挨拶。「こんな坂、楽勝だよ!」という感じで。そんなことなかったけど(笑)。
「俺はやっちまったか?いや、仙台のあの坂を上り切れたのだから、いけるはずだ。」
しかし、「ちょっと長いな」と思った瞬間に、城の入口が登場。ここでストップしようかと思ったけど、城はこの先にあるみたいだ。
「天守閣まで駆け抜けよう。」
木造の階段を越えると、城らしき建物が目に入る。
「これが城か?」日本の城っぽくない印象を受ける。
「まだまだ行こう。」
「はー!誰もいない!まだ上がある。」
「はー!誰もいない。ここに天守閣があったのか。」
すると、胸が非常に熱くなり、全身にビリビリと何かが走る。霊感とは言わないまでも、とてつもないパワーを感じたんだよね。気のせいかもしれないけど(笑)。
このように何かを感じるようになったのは、昨年から。和歌山県高野山に行くと、とてつもない妖気のようなものを感じて。夕方に行くと人気がほとんどなく、不気味だったな。2kmもあるお墓の道で、歩いてすれ違ったのは数人だったし。織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、武田勝頼、伊達政宗など沢山の人達が眠る場所。ぜひ感じてほしい(笑)。
それで、城壁を登ってみると、壮大な景色を見渡せる。
けど、城内しか写真を撮らなかった(涙)
帰り際に、南米系の外人親子に撮ってもらいました。
座喜味城
標高125m。1420年頃、築城。琉球王国統一後に護佐丸(ごさまる)によって、国を守る軍事要塞として築かれた。城の石積みの技術や美しさは世界随一とも言われている。
めちゃ綺麗な城なので、ぜひ足を運んでみてね。
座喜味城(ざきみじょう)
沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708-6番地
見学無料
Text by SAKU